研削材は、主に砥石メーカーで金属等の切断や表面の研磨に使用される業務用砥石に加工されます。当社は、長年培った独自の技術により、高性能で高品質な製品を安定的に製造しています。業務用砥石は自動車・航空機・機械・工具・電子機器・建設業など多様な分野で必要とされ、優れた製品を作る上で重要な役割を果たしています。

自動車産業を中心とした鉄系素材の研削・切削加工具の刃先として使用されています。硬度・熱伝導率はダイヤモンドに次いで優れており、高温安定性はダイヤモンドを上回るため、過酷な条件下でも安定した切削性能を発揮します。切削速度の高速化により、生産過程での省燃費化・省電費化や、生産の効率化に寄与しています。

表面の微細な傷や不均一性を取り除き、滑らかで光沢のある表面に磨き上げることで、光の反射や散乱を最小限に抑え、光の透過率を向上させ、製品の高品質・高機能化を実現します。このように非常に高い透明度や均一性が求められる製品の製造過程において、当社で製造された高いクオリティのガラス用研磨材が使用されています。

融点が高く、耐摩耗性や耐食性に優れているため、焼成キルン（セメント、陶磁器、レンガなどの焼成に使用される窯）の台板や、焼成用セッター（電子部品やガラス製品などの焼成工程で使用される、焼成炉内で製品を載せるための棚板や敷板）の原料として使用されます。長時間の高温にさらされてもその性能を維持し、熱の均一性を保つことで安定した焼成環境を作り出し、品質の高い製品を作ることに貢献しています。

電気を使うすべての製品は、動作に伴い熱が発生します。放熱材料を使用し熱を逃がすことで機器の性能を安定させ、劣化を防ぎます。さらに、高い放熱性を実現することで機器の小型化にも貢献します。当社の製品は、高く安定した品質が評価され、日用品から工業品まで、長年にわたり幅広く採用されています。

AI、IoT、自動車などから、身近なパソコンやスマートフォンなども含めた半導体デバイスを正常に作動させるために必要な電子部品『MLCC（Multi-Layer Ceramic Capacitor、多層セラミックコンデンサ）』の主要原料となっています。当社の超微粒かつ高純度化技術は、今後もデバイスの小型化や市場の発展に貢献し、さまざまな産業の進化を支えていきます。

「プラズマ溶射」用の材料です。「プラズマ溶射」とは、タービンブレード（飛行機や発電所で使われる部品）、噴射ノズル（エンジンの一部）、軸や軸受（機械の回転部分）など、さまざまな機械や乗り物の部品に対して、物の表面を強くしたり、耐久性を高めたりする技術で、これにより、機械がより安全に、効率的に動くことができます。